灸理論　国家試験問題

第１章　灸の基礎

問題１　良質艾の条件でないのはどれか。
　１．淡黄白色で線維が細く柔らかい。
　２．加熱曲線は漸増漸減の緩やかなカーブを描く。
　３．灰分の含有量が多い。
　４．よく乾燥していて途中で消えない。
　（解答３）
　（第１回　問題１５８）

問題２　良質艾の条件で正しい記述はどれか。
　１．繊維が細く軟らかい。
　２．主な構成物は葉脈である。
　３．灰分の含有量が多い。
　４．黒褐色である。
　（解答１）
　（第２１回　問題１５２）

問題３　良質艾の主成分はヨモギのどの部分か。
　１．花
　２．茎
　３．葉脈
　４．毛茸
　（解答４）
　（第２回　問題１５１）

問題４　良質艾の成分について正しい記述はどれか。
　１．揮発成分が多い。
　２．繊維成分が多い。
　３．灰分が多い。
　４．水分が多い。
　（解答１）
　（第１８回　問題１５２）

問題５　良質艾の要件でないのはどれか。
　１．手触りが良い。
　２．線維が細い。
　３．点火しやすい。
　４．灰分が多い。
　（解答４）
　（第３回　問題１５１）

問題６　良質艾の条件で適切でないのはどれか。
　１．ヨモギの香りが強い。
　２．淡黄白色を呈する。
　３．灰分が少ない。
　４．繊維が細い。
　（解答１）
　（第１３回　問題１５１）

問題７　良質艾の特徴で正しいのはどれか。
　１．芳香が少ない。
　２．淡黄白色である。
　３．燃焼時の最高温度が高い。
　４．繊維が粗い。
　（解答２）
　（第２３回　問題１５１）

問題８　粗悪艾の特徴で正しいのはどれか。
　１．繊維が細かい。
　２．乾燥している。
　３．燃焼時の最高温度が低い。
　４．燃焼時間が長い。
　（解答４）
　（第２２回　問題１５２）

問題９　艾の品質について正しい組合せはどれか。
　１．線維は細かい　ーー　粗悪
　２．色調は灰白色　ーー　良質
　３．熱感は温和　ーー　粗悪
　４．灰は少ない　ーー　良質
　（解答４）
　（第８回　問題１５１）

問題１０　間接灸用のモグサの品質として適切なのはどれか。
　１．繊維が細かい。
　２．燃焼時の温度が高い。
　３．淡黄白色である。
　４．燃焼時の煙の量が少ない。
　（解答２）
　（第１４回　問題１５２）

問題１１　強刺激を与える目的で行う灸法で正しいのはどれか。
　１．夾雑物が多い艾を用いる。
　２．軟らかくひねる。
　３．壮数を少なくする。
　４．小さな艾を用いる。
　（解答１）
　（第２６回　問題１５１）

問題１２　透熱灸に用いる艾で最も適切なのはどれか。
　１．黒褐色である。
　２．繊維が粗い。
　３．葉柄が多い。
　４．灰分が少ない。
　（解答４）
　（第２５回　問題１５１）

問題１３　毛茸について正しい記述はどれか。
　１．緑色の毛である。
　２．良質艾は毛茸が少ない。
　３．艾の夾雑物の一つである。
　４．ヨモギの葉の裏面に密生する。
　（解答４）
　（第１０回　問題１５１）

問題１４　毛茸について正しい記述はどれか。
　１．黄色の毛である。
　２．ヨモギの葉の表に密生する。
　３．Ｔ字型をしている。
　４．揮発性の精油が含まれている。
　（解答３）
　（第２１回　問題１５１）

問題１５　散艾について正しい記述はどれか。
　１．切艾とも呼ばれる。
　２．施灸時にひねって用いる。
　３．和紙で包んだものを用いる。
　４．良質なものは腺毛の割合が少ない。
　（解答２）
　（第６回　問題１５１）

問題１６　艾について正しい記述はどれか。
　１．ヨモギは９～１１月頃に採集する。
　２．毛茸は葉の表の面に多い。
　３．粗悪な艾は繊維が細かい。
　４．切艾は直接灸に用いる。
　（解答４）
　（第１９回　問題１５１）

問題１７　小切艾の大きさに相当するのはどれか。
　１．糸状大
　２．米粒大
　３．えんどう大
　４．母指頭大
　（解答２）
　（第１０回　問題１５２）

問題１８　灸の燃焼時間が長くなるのはどれか。
　１．送風する。
　２．硬くひねる。
　３．艾を小さくする。
　４．良質の艾を使用する。
　（解答２）
　（第９回　問題１５３）

問題１９　艾の燃焼時の芳香物質はどれか。
　１．葉緑素
　２．毛茸
　３．アルコール
　４．チネオール
　（解答４）
　（第４回　問題１５４）

問題２０　艾燃焼時の特有の芳香はどれによるか。
　１．葉緑素
　２．毛茸
　３．夾雑物
　４．腺毛
　（解答４）
　（第２０回　問題１５１）

問題２１　ヨモギの組成のうち精油を多く含むのはどれか。
　１．葉柄
　２．毛茸
　３．葉脈
　４．腺毛
　（解答４）
　（第２４回　問題１５１）

問題２２　艾の燃焼について正しい記述はどれか。
　１．良質艾は燃焼時間が短い。
　２．良質艾は燃焼温度が高い。
　３．軟らかい艾は燃焼温度が高い。
　４．送風すると燃焼時間は長くなる。
　（解答１）
　（第７回　問題１５４）

問題２３　艾の燃焼について正しいのはどれか。
　１．良質艾では燃焼時間が長くなる。
　２．粗悪艾では最高温度が低くなる。
　３．硬くひねると温度の上昇がゆっくりになる。
　４．軟らかくひねると熱感が強くなる。
　（解答３）
　（第２５回　問題１５２）

問題２４　艾の燃焼に関して正しいのはどれか。
　１．軟らかくひねると燃焼時間が長い。
　２．良質艾は燃焼温度が低い。
　３．乾いた艾は燃焼時間が長い。
　４．硬くひねると燃焼温度は低い。
　（解答２）
　（第２７回　問題１５２）

問題２５　艾について正しい記述はどれか。
　１．腺毛は揮発性の精油を含む。
　２．チネオールは線維様物質である。
　３．毛茸は良質艾には含まれない。
　４．腺毛は葉の表にある。
　（解答１）
　（第５回　問題１５２）

問題２６　艾に関して正しい記述はどれか。
　１．ヨモギの葉の表面には毛茸が多い。
　２．良質艾は毛茸を含まない。
　３．チネオール（シネオール）は線維様物質である。
　４．腺毛は揮発性の精油を含む。
　（解答４）
　（第１７回　問題１５２）

問題２７　艾の精製に用いる用具と用途との組合せで誤っているのはどれか。
　１．裁断機　ーー　乾燥したヨモギの葉を刻む。
　２．石臼　ーー　葉脈を除去する。
　３．長唐箕（けんどん）　ーー　夾雑物をふるい落とす。
　４．唐箕　ーー　毛茸の表面付着物を除去する。
　（解答２）
　（第１６回　問題１５１）

問題２８　艾の製造過程で細かな不純物を除去する用具はどれか。
　１．裁断機
　２．石臼
　３．けんどん（長唐箕）
　４．唐箕
　（解答４）
　（第２２回　問題１５１）

問題２９　良質艾の精製過程で最終段階に使用する道具はどれか。
　１．唐箕
　２．篩
　３．石臼
　４．裁断機
　（解答１）
　（第１８回　問題１５１）

問題３０　良質艾の精製工程で最も時間をかけて不純物を取り除くのはどれか。
　１．裁断機
　２．石臼
　３．けんどん（長唐箕）
　４．唐箕
　（解答４）
　（第２８回　問題１５１）

問題３１　艾の原料であるヨモギの採取時期として最も適切なのはどれか。
　１．２月
　２．５月
　３．９月
　４．１１月
　（解答２）
　（第１７回　問題１５１）

問題３２　灸施術の刺激量について誤っている記述はどれか。
　１．艾は大きいほど強刺激である。
　２．壮数は多いほど強刺激である。
　３．ひねりは軟らかいほど強刺激である。
　４．有痕灸は無痕灸より強刺激である。
　（解答３）
　（第８回　問題１５３）

問題３３　良質艾で同じ大きさの艾３壮を施灸する場合、刺激を弱くできるのはどれか。
　１．湿った艾を使用する。
　２．灰を一々除去して行う。
　３．艾を軟らかくひねる。
　４．燃焼時に風を送る。
　（解答３）
　（第２１回　問題１５４）

問題３４　灸療法に用いる線香の材料はどれか。
　１．クリ
　２．マツ
　３．ヒノキ
　４．タブ
　（解答４）
　（第４回　問題１５２）

問題３５　線香の主原料で正しいのはどれか。
　１．マキの葉
　２．クスの根
　３．マツの実
　４．タブの樹皮
　（解答４）
　（第１５回　問題１５１）

問題３６　輻射熱で温熱刺激を与えるのはどれか。
　１．透熱灸
　２．棒灸
　３．打膿灸
　４．紅灸
　（解答２）
　（第１２回　問題１５１）

問題３７　灸法でともに灸痕を残さないのはどれか。
　１．温灸と焦灼灸
　２．灸頭鍼と弘法の灸
　３．生姜灸と棒灸
　４．知熱灸と透熱灸
　（解答３）
　（第９回　問題１５１）

問題３８　灸痕を残さない灸法の組合せはどれか。
　１．押灸　ーー　透熱灸
　２．塩灸　ーー　焦灼灸
　３．紅灸　ーー　打膿灸
　４．ショウガ灸　ーー　知熱灸
　（解答４）
　（第１６回　問題１５２）

問題３９　皮膚に損傷を与えないのはどれか。
　１．透熱灸
　２．ニンニク灸
　３．打膿灸
　４．焦灼灸
　（解答２）
　（第１７回　問題１５４）

問題４０　多壮灸を原則とするのはどれか。
　１．焦灼灸
　２．打膿灸
　３．知熱灸
　４．ビワの葉灸
　（解答１）
　（第１８回　問題１５４）

問題４１　熱刺激に伴い経皮的に薬理効果が期待できる灸術はどれか。
　１．ニンニク灸
　２．棒灸
　３．ウルシ灸
　４．塩灸
　（解答１）
　（第１３回　問題１５３）

問題４２　温熱作用と共にモグサの燃焼で生じるタール成分（脂）の作用がみられる灸法はどれか。
　１．墨灸
　２．ショウガ灸
　３．焦灼灸
　４．知熱灸
　（解答３）
　（第１４回　問題１５３）

問題４３　知熱灸はどれに含まれるか。
　１．透熱灸
　２．焦灼灸
　３．隔物灸
　４．温灸
　（解答４）
　（第３回　問題１６０）

問題４４　次の文で示す灸法はどれか。
「母指と示指で艾を覆い、ゆっくり八分目で消火する。」
　１．焦灼灸
　２．打膿灸
　３．知熱灸
　４．透熱灸
　（解答３）
　（第７回　問題１５１）

問題４５　艾を直接皮膚上に置き、燃焼させる無痕灸はどれか。
　１．温筒灸
　２．焦灼灸
　３．知熱灸
　４．紅灸
　（解答３）
　（第１３回　問題１５２）

問題４６　無痕灸はどれか。
　１．焦灼灸
　２．透熱灸
　３．知熱灸
　４．打膿灸
　（解答３）
　（第１９回　問題１５２）

問題４７　隔物灸はどれか。
　１．油灸
　２．塩灸
　３．うるし灸
　４．紅灸
　（解答２）
　（第１０回　問題１５３）

問題４８　隔物灸でないのはどれか。
　１．味噌灸
　２．ニラ灸
　３．塩灸
　４．紅灸
　（解答４）
　（第１８回　問題１５３）

問題４９　湿性温灸はどれか。
　１．知熱灸
　２．棒灸
　３．ショウガ灸
　４．温筒灸
　（解答３）
　（第２３回　問題１５３）

問題５０　隔物灸に比較的粗悪な艾を用いる理由として正しいのはどれか。
　１．ひねりやすい。
　２．手触りが良い。
　３．芳香がある。
　４．燃焼温度が高い。
　（解答４）
　（第１１回　問題１５１）

問題５１　隔物灸に通常用いる艾の特徴はどれか。
　１．線維が細かい。
　２．燃焼時の熱量が大きい。
　３．湿気が多い。
　４．手触りが良く柔らかい。
　（解答２）
　（第６回　問題１５２）

問題５２　押灸に用いる艾で正しいのはどれか。
　１．火力が強い。
　２．手触りがよい。
　３．淡黄白色である。
　４．繊維が細かい。
　（解答１）
　（第２４回　問題１５２）

問題５３　ビワの葉灸について正しいのはどれか。
　１．ビワの葉の繊維成分を艾様にして使用する。
　２．ビワの葉を温めて皮膚に当てる。
　３．ビワの葉のエキスを塗る。
　４．ビワの葉を皮膚に置き、その上に棒灸を押しつける。
　（解答４）
　（第１２回　問題１５４）

問題５４　組織損傷を伴う灸法はどれか。
　１．ニンニク灸
　２．透熱灸
　３．温筒灸
　４．知熱灸
　（解答２）
　（第１５回　問題１５２）

問題５５　中指頭大の艾をすえた後に吸い出し膏を貼る灸法はどれか。
　１．打膿灸
　２．焦灼灸
　３．透熱灸
　４．薬灸
　（解答１）
　（第２３回　問題１５２）

問題５６　透熱灸について誤っている記述はどれか。
　１．夾雑物が少ないモグサを用いる。
　２．円錐形の艾を作る。
　３．モグサを直接皮膚上で燃焼させる。
　４．患者が熱さを感じたところで取り去る。
　（解答４）
　（第１４回　問題１５１）

問題５７　通常用いる透熱灸で正しいのはどれか。
　１．大豆大の艾（がいしゅ）を用いる。
　２．施灸でできた痂皮は取り除く。
　３．精製度の高い艾を用いる。
　４．艾（がいしゅ）底面の燃焼最高温度は約１５０℃である。
　（解答３）
　（第２４回　問題１５３）

問題５８　透熱灸を避けるべき部位はどれか。
　１．頭頂部
　２．顔面部
　３．下腹部
　４．殿部
　（解答２）
　（第２０回　問題１５３）

問題５９　有痕灸を避けるべき経穴はどれか。
　１．陰都
　２．迎香
　３．侠渓
　４．前頂
　（解答２）
　（第２３回　問題１５４）

問題６０　透熱灸を避けるべき経穴はどれか。
　１．神堂
　２．顴
　３．風市
　４．臑会
　（解答２）
　（第２８回　問題１５２）

問題６１　小切艾を用いる灸法はどれか。
　１．打膿灸
　２．透熱灸
　３．生姜灸
　４．塩灸
　（解答２）
　（第１２回　問題１５３）

問題６２　半米粒大の艾を用いる灸法はどれか。
　１．打膿灸
　２．透熱灸
　３．隔物灸
　４．温灸
　（解答２）
　（第４回　問題１５７）

問題６３　施灸部の組織を破壊する目的で行う灸法はどれか。
　１．知熱灸
　２．透熱灸
　３．焦灼灸
　４．押灸
　（解答３）
　（第２２回　問題１５３）

問題６４　イボに施灸し組織を破壊する灸法はどれか。
　１．透熱灸
　２．打膿灸
　３．焦灼灸
　４．棒灸
　（解答３）
　（第２回　問題１５８）

問題６５　灸法で施灸部の組織を破壊しないのはどれか。
　１．打膿灸
　２．焦灼灸
　３．透熱灸
　４．押灸
　（解答４）
　（第２７回　問題１５１）

問題６６　焦灼灸の目的はどれか。
　１．灸痕の化膿
　２．血管収縮の持続
　３．第１度の熱傷
　４．組織の破壊
　（解答４）
　（第７回　問題１５５）

問題６７　焦灼灸について正しいのはどれか。
　１．裏内庭の施灸に用いる。
　２．第２度熱傷である。
　３．単純性疣贅に用いる。
　４．輻射熱を応用する。
　（解答３）
　（第１２回　問題１５２）

問題６８　打膿灸について誤っているのはどれか。
　１．灸あたりを起こしやすい。
　２．指頭大の艾を用いる。
　３．高齢の虚弱者に適する。
　４．背腰部に施灸する。
　（解答３）
　（第９回　問題１５２）

問題６９　艾を使用する灸法はどれか。
　１．漆灸
　２．塩灸
　３．水灸
　４．紅灸
注意：問題文１文字目は、「もぐさ」
　（解答２または３）
　（解説水灸については、薄荷脳と竜脳を混ぜ、アルコールを加えたものを塗布する方法と、和紙を濡らして、皮膚上に数枚重ねて置き、この上で艾を燃焼させる方法がある。後者は別名を濡れ紙灸とよぶ。）
　（第２２回　問題１５４）

問題７０　艾を使用しない灸法はどれか。
　１．うるし灸
　２．にんにく灸
　３．塩灸
　４．しょうが灸
　（解答１）
　（第３回　問題１５２）

問題７１　温熱刺激を与えない灸法はどれか。
　１．ビワの葉灸
　２．紅灸
　３．生姜灸
　４．ニンニク灸
　（解答２）
　（第９回　問題１５４）

問題７２　誤っている記述はどれか。
　１．にんにく灸は隔物灸である。
　２．知熱灸は無痕灸である。
　３．透熱灸は有痕灸である。
　４．うるし灸は温灸である。
　（解答４）
　（第５回　問題１５１）

問題７３　温熱刺激を受ける体表面積が最も狭い灸法はどれか。
　１．棒灸
　２．透熱灸
　３．塩灸
　４．打膿灸
　（解答２）
　（第１０回　問題１５４）

問題７４　次のうち使用する艾の質が他と異なるのはどれか。
　１．打膿灸
　２．透熱灸
　３．焦灼灸
　４．隔物灸
　（解答４）
　（第１０回　問題１５５）

問題７５　棒灸と灸頭鍼とに共通するのはどれか。
　１．良質艾を用いる。
　２．輻射熱を利用する。
　３．第２度の熱傷が起こる。
　４．機械的刺激が加わる。
　（解答２）
　（第７回　問題１５２）

問題７６　八分灸が属する灸法はどれか。
　１．焦灼灸
　２．知熱灸
　３．塩灸
　４．温筒灸
　（解答２）
　（第２４回　問題１５４）

問題７７　灸術の種類で正しい組合せはどれか。
　１．棒灸　ーー　温灸
　２．ウルシ灸　ーー　隔物灸
　３．八分灸　ーー　透熱灸
　４．糸状灸　ーー　知熱灸
　（解答１）
　（第１４回　問題１５４）

問題７８　灸術の種類で誤っている組合せはどれか。
　１．透熱灸　ーー　糸状灸
　２．隔物灸　ーー　温筒灸
　３．知熱灸　ーー　八分灸
　４．艾を使用しない灸法　ーー　紅灸
　（解答２）
　（第１７回　問題１５３）

問題７９　灸術の種類で正しい組合せはどれか。
　１．棒灸　ーー　温灸
　２．紅灸　ーー　隔物灸
　３．八分灸　ーー　透熱灸
　４．糸状灸　ーー　知熱灸
　（解答１）
　（第２０回　問題１５２）

問題８０　艾を使用しないのはどれか。
　１．漆灸
　２．塩灸
　３．味噌灸
　４．ニンニク灸
　（解答１）
　（第２７回　問題１５３）

問題８１　灸施術の補法として誤っているのはどれか。
　１．点火した艾は自然に消えるのを待つ。
　２．良質艾を柔らかく小さく捻って施灸する。
　３．燃焼した灰を一回ずつ除去して施灸する。
　４．艾の底面を小さくして施灸する。
　（解答３）
　（第１回　問題１５９）

問題８２　灸の補法はどれか。
　１．一壮ごとに灰を除く。
　２．艾を硬くする。
　３．艾を小さくする。
　４．速く燃焼させる。
　（解答３）
　（第３回　問題１５９）

問題８３　灸施術の補法で正しい記述はどれか。
　１．艾を硬くひねる。
　２．燃焼した灰を一回ずつ除去する。
　３．艾の底面を広くする。
　４．送風せず燃焼させる。
　（解答４）
　（第６回　問題１５５）

問題８４　灸施術で瀉法になるのはどれか。
　１．風を送って燃焼させる。
　２．灰の上に施灸する。
　３．軟らかくひねる。
　４．壮数を少なくする。
　（解答１）
　（第１０回　問題１５６）

問題８５　灸による瀉法はどれか。
　１．燃焼後の灰を除去して施灸する。
　２．艾の底面を小さくして施灸する。
　３．良質の艾を軟らかくひねって施灸する。
　４．自然消火を待つ。
　（解答１）
　（第１７回　問題１５５）

第２章　灸の臨床応用

問題８６　転調作用を目的に灸治療を行う疾患はどれか。
　１．肋間神経痛
　２．気管支喘息
　３．ベル麻痺
　４．肩関節周囲炎
　（解答２）
　（第１１回　問題１５２）

問題８７　弛緩性便秘に対する施灸の目的とする作用はどれか。
　１．誘導作用
　２．防衛作用
　３．興奮作用
　４．消炎作用
　（解答３）
　（第２回　問題１５９）

問題８８　膝蓋跳動がみられる変形性膝関節症に対する灸施術の目的はどれか。
　１．転調作用
　２．誘導作用
　３．防衛作用
　４．興奮作用
　（解答２）
　（第１２回　問題１５５）

問題８９　虚弱体質を改善する灸の作用はどれか。
　１．防衛作用
　２．免疫作用
　３．調整作用
　４．転調作用
　（解答４）
　（第２４回　問題１６０）

問題９０　米粒大の透熱灸が適切なのはどれか。
　１．ベル麻痺の患部
　２．皮膚の炎症部
　３．便秘を訴える妊婦の腹部
　４．坐骨神経痛の圧痛部
　（解答４）
　（第１３回　問題１５４）

問題９１　灸法と刺激特性との組合せで誤っているのはどれか。
　１．味噌灸　ーー　湿熱
　２．棒灸　ーー　乾熱
　３．紅灸　ーー　乾熱
　４．生薑灸　ーー　湿熱
　（解答３）
　（第１５回　問題１５３）

問題９２　灸法と疾患との組合せで適切なのはどれか。
　１．温灸　ーー　ひょう疽
　２．透熱灸　ーー　神経痛
　３．焦灼灸　ーー　面庁
　４．打膿灸　ーー　うおのめ
　（解答２）
　（第５回　問題１５３）

問題９３　糖尿病患者に適した灸はどれか。
　１．打膿灸
　２．隔物灸
　３．焦灼灸
　４．うるし灸
　（解答２）
　（第７回　問題１５６）

問題９４　うおのめの治療に適した灸法はどれか。
　１．焦灼灸
　２．打膿灸
　３．知熱灸
　４．透熱灸
　（解答１）
　（第８回　問題１５２）

問題９５　きゅう師による生活習慣病に対する指導で適切でないのはどれか。
　１．服薬
　２．禁煙
　３．食事
　４．運動
　（解答１）
　（第１６回　問題１５４）

第３章　施術上の注意

問題９６　灸施術の禁忌でないのはどれか。
　１．血圧が異常に高い場合
　２．高熱を呈している場合
　３．急性腹症の場合
　４．皮膚が過敏である場合
　（解答４）
　（第１回　問題１５６）

問題９７　ＷＨＯの「鍼の基礎教育と安全性に関するガイドライン（１９９９年）」において灸治療の禁忌はどれか。
　１．低血圧
　２．高熱
　３．便秘
　４．月経痛
　（解答２）
　（第２４回　問題１５５）

問題９８　直接灸を行う部位として最も適切なのはどれか。
　１．顔面部
　２．臍部
　３．爪甲根部
　４．皮膚病の患部
　（解答３）
　（第１６回　問題１５５）

問題９９　透熱灸を避けるべき部位はどれか。
　１．頭頂部
　２．前頚部
　３．下腹部
　４．殿部
　（解答２）
　（第３回　問題１５７）

問題１００　灸法と避けるべき部位との組合せで正しいのはどれか。
　１．焦灼灸　ーー　足部
　２．打膿灸　ーー　肩甲間部
　３．隔物灸　ーー　臍部
　４．透熱灸　ーー　顔面部
　（解答４）
　（第７回　問題１５３）

問題１０１　ＷＨＯのガイドラインにおいて有痕灸を避ける部位にある経穴はどれか。
　１．承泣
　２．兪府
　３．長強
　４．労宮
　（解答１）
　（第２２回　問題１５５）

問題１０２　WHOの「鍼の基礎教育と安全性に関するガイドライン(１９９９年）」で有痕灸を避けることとしている部位にある経穴はどれか。
　１．巨
　２．淵腋
　３．環跳
　４．丘墟
　（解答１）
　（第２６回　問題１５４）

問題１０３　灸あたりの一般的症状でないのはどれか。
　１．頭重
　２．胸痛
　３．全身倦怠感
　４．発熱
　（解答２）
　（第１１回　問題１５４）

問題１０４　灸あたりで最もみられる症状はどれか。
　１．難聴
　２．便秘
　３．全身倦怠感
　４．胸痛
　（解答３）
　（第１５回　問題１５４）

問題１０５　灸あたりの症状はどれか。
　１．疼痛
　２．麻痺
　３．化膿
　４．倦怠
　（解答４）
　（第１９回　問題１５４）

問題１０６　灸あたりの原因はどれか。
　１．患者の不用意な体動
　２．粗悪な艾の使用
　３．経穴以外の場所への施灸
　４．刺激量の過剰
　（解答４）
　（第１回　問題１５４）

問題１０７　灸あたりの症状として起こりにくいのはどれか。
　１．倦怠感
　２．食欲不振
　３．のぼせ
　４．下痢
　（解答４）
　（第３回　問題１５８）

問題１０８　灸あたりで見られる症状はどれか。
　１．ふるえ
　２．疲労感
　３．湿疹
　４．しびれ
　（解答２）
　（第２１回　問題１５５）

問題１０９　灸あたりが発生しやすい灸はどれか。
　１．打膿灸
　２．みそ灸
　３．知熱灸
　４．紅灸
　（解答１）
　（第６回　問題１５３）

問題１１０　灸あたりが起こりやすいのはどれか。
　１．知熱灸
　２．紅灸
　３．ショウガ灸
　４．打膿灸
　（解答４）
　（第１６回　問題１５６）

問題１１１　灸あたりで起こる発熱に関与する脳の部位はどれか。
　１．大脳皮質
　２．大脳基底核
　３．視床
　４．視床下部
　（解答４）
　（第７回　問題１５７）

問題１１２　灸あたりについて誤っているのはどれか。
　１．瞑眩ともいう。
　２．初めて灸療法を受けた場合に起こりやすい。
　３．施術後の不潔操作で起こりやすい。
　４．食欲不振は症状の一つである。
　（解答３）
　（第２５回　問題１５４）

問題１１３　灸あたりの症状はどれか。
　１．めまい
　２．チアノーゼ
　３．胸痛
　４．しびれ
　（解答１）
　（第２７回　問題１５４）

問題１１４　灸あたりについて誤っているのはどれか。
　１．瞑眩の一種である。
　２．水疱の破壊により起こる。
　３．めまいは症状の一つである。
　４．灸療法を再開したときは総刺激量を少なくする。
　（解答２）
　（第２８回　問題１５３）

問題１１５　有痕灸施灸時の注意事項で適切でないのはどれか。
　１．正しく同一点に施灸する。
　２．施灸部を消毒する。
　３．拍動部には強刺激を与える。
　４．刺激過多を防ぐ。
　（解答３）
　（第９回　問題１５５）

問題１１６　灸痕化膿の予防として適切でない記述はどれか。
　１．正しく同一点に施灸する。
　２．なるべく壮数を多くする。
　３．消毒は不必要である。
　４．灸痕を掻破しないよう注意する。
　（解答３）
　（第２回　問題１６０）

問題１１７　施灸部の化膿予防の方法で誤っている記述はどれか。
　１．同一点に施灸する。
　２．艾を硬くひねる。
　３．艾を大きくする。
　４．消毒を行う。
　（解答３）
　（第６回　問題１５４）

問題１１８　施灸部位の化膿予防を患者に指導する必要がある施灸法はどれか。
　１．透熱灸
　２．知熱灸
　３．打膿灸
　４．ニンニク灸
　（解答３）
　（第１１回　問題１５３）

問題１１９　施灸部の化膿を防止する方法で誤っているのはどれか。
　１．同一点に施灸する。
　２．艾€€を小さくする。
　３．水疱を破る。
　４．施灸後に消毒を行う。
　（解答３）
　（第１３回　問題１５６）

問題１２０　灸痕化膿の予防法で正しいのはどれか。
　１．灸痕部の痂皮を掻爬しない。
　２．艾の底面積を大きくする。
　３．壮数を重ねる場合、施灸部を少しずつずらす。
　４．施灸後、施術部をラビング法で消毒する。
　（解答１）
　（第２０回　問題１５５）

問題１２１　半米粒大の施灸で灸痕の化膿を防止する方法として正しいのはどれか。
　１．痂皮を掻破する。
　２．水疱を掻破する。
　３．硬い艾を使用する。
　４．同一点に施灸する。
　（解答４）
　（第２２回　問題１５６）

問題１２２　施灸部の化膿を防止する対策として最も適切なのはどれか。
　１．壮数を重ねる際にずらして施灸する。
　２．艾の底面積を広くする。
　３．施灸部に生じた水疱の排液を行う。
　４．施灸部の消毒を行う。
　（解答４）
　（第２３回　問題１５５）

問題１２３　灸痕部が治りにくく化膿に注意するのはどれか。
　１．痛風
　２．高脂血症
　３．糖尿病
　４．肥満
　（解答３）
　（第１２回　問題１５６）

問題１２４　知熱灸を行う際に最も注意を要するのはどれか。
　１．認知症
　２．関節リウマチ
　３．骨粗鬆症
　４．過敏性腸症候群
　（解答１）
　（第２６回　問題１５５）

問題１２５　有痕灸を行う場合、最も注意しなければならない疾患はどれか。
　１．骨粗鬆症
　２．更年期障害
　３．糖尿病
　４．過敏性腸症候群
　（解答３）
　（第２０回　問題１５４）

問題１２６　糖尿病患者に対する灸施術で灸痕化膿のリスクが最も低いのはどれか。
　１．艾条灸
　２．焦灼灸
　３．透熱灸
　４．打膿灸
　（解答１）
　（第２８回　問題１５４）

問題１２７　月経異常に対する灸療法で最も適応となるのはどれか。
　１．４０歳頃から月経量が多く、月経痛とともに月経血中に血塊が混ざる。
　２．１３歳で初経を迎え、２年後から月経痛に悩んでいる。
　３．２８歳で月経痛が発症し、月経ごとに数日間強い下腹部痛を伴う。
　４．頻発月経で３周期以上無排卵月経が続いている。
　（解答２）
　（第２６回　問題１５２）

問題１２８　糖尿病患者で避けるべきなのはどれか。
　１．ニンニク灸
　２．糸状灸
　３．押灸
　４．八分灸
　（解答２）
　（第２５回　問題１５３）

問題１２９　免疫機能低下の患者に適した灸はどれか。
　１．紅灸
　２．打膿灸
　３．焦灼灸
　４．隔物灸
　（解答４）
　（第２４回　問題１５６）

問題１３０　知熱灸を行う上で熱刺激の調節に最も注意を必要とするのはどれか。
　１．糖尿病
　２．肩こり
　３．過敏性腸症候群
　４．ウイルス性肝炎
　（解答１）
　（第１９回　問題１５３）

問題１３１　灸治療の有害事象と応急処置との組合せで適切なのはどれか。
　１．発熱　ーー　腹部への多壮灸
　２．灸痕化膿　ーー　逆性石けんによる洗浄
　３．全身倦怠感　ーー　安静臥床
　４．のぼせ　ーー　頸部の保温
　（解答３）
　（第１４回　問題１５５）

問題１３２　灸の刺激量を考慮する要因でないのはどれか。
　１．年齢
　２．性別
　３．職業
　４．喫煙
　（解答４）
　（第６回　問題１５６）

問題１３３　患者への灸の刺激量を決める要因でないのはどれか。
　１．施術部位
　２．体格
　３．飲酒の経験
　４．灸治療の経験
　（解答３）
　（第８回　問題１５４）

問題１３４　虚弱者に対する灸施術で適切でないのはどれか。
　１．小さい艾を使う。
　２．壮数を少なくする。
　３．ひねりを硬くする。
　４．無痕灸を使う。
　（解答３）
　（第１１回　問題１５５）

問題１３５　小児の灸治療で適切でないのはどれか。
　１．ちりげの灸
　２．知熱灸
　３．弘法の灸
　４．艾条灸（棒灸）
　（解答３）
　（第１６回　問題１５３）

問題１３６　小児に対する灸施術で適切でないのはどれか。
　１．棒灸を用いる。
　２．艾を硬くひねる。
　３．小さな艾を用いる。
　４．壮数を少なくする。
　（解答２）
　（第１８回　問題１５５）

問題１３７　患者の状態と灸法との組合せで適切でないのはどれか。
　１．糖尿病性ニューロパチ　ーー　ー棒灸
　２．副腎皮質ステロイドの使用　ーー　知熱灸
　３．免疫抑制剤の服用　ーー　透熱灸
　４．疣贅　ーー　焦灼灸
　（解答３）
　（第１８回　問題１５６）

問題１３８　灸施術における患者の皮膚消毒で適切でないのはどれか。
　１．ラビング法で擦り込む。
　２．遠心性に渦巻き状に拭く。
　３．消毒用エタノールを用いる。
　４．施術前後に行う。
　（解答１）
　（第１１回　問題１５６）

問題１３９　施灸部の消毒方法で適切でないのはどれか。
　１．施灸前後に行う。
　２．ラビング法で擦り込む。
　３．遠心性に渦巻き状に拭く。
　４．消毒用エタノールを用いる。
　（解答２）
　（第１７回　問題１５６）

問題１４０　施灸に際して行う患者の皮膚消毒で正しいのはどれか。
　１．ラビング法で行う。
　２．施灸前後に行う。
　３．薬剤は次亜塩素酸ナトリウムを用いる。
　４．施灸部位を往復しながら清拭する。
　（解答２）
　（第２２回　問題１５７）

問題１４１　有痕灸施術部位の皮膚消毒について最も適切なのはどれか。
　１．施灸前後に行う。
　２．ラビング法を用いる。
　３．施灸部位を往復するように拭く。
　４．次亜塩素酸ナトリウムを用いる。
　（解答１）
　（第２５回　問題１５５）

第４章　灸治効の基礎理論

問題１４２　誤っているのはどれか。
　１．温覚も冷覚も起こさない無感温度は普通３３℃前後である。
　２．温受容器は自由神経終末である。
　３．温覚を伝える神経線維はＡβ線維である。
　４．温覚は脊髄視床路を通る。
　（解答３）
　（第１回　問題１５２）

問題１４３　灸療法への関与が小さいと考えられる感覚受容器はどれか。
　１．温覚受容器
　２．圧受容器
　３．ポリモーダル受容器
　４．痛覚受容器
　（解答２）
　（第２回　問題１５２）

問題１４４　ポリモーダル受容器が受容した熱痛を主に伝導するのはどれか。
　１．Aα線維
　２．Aβ線維
　３．Aγ線維
　４．C線維
　（解答４）
　（第２７回　問題１５６）

問題１４５　皮膚の温覚について誤っている記述はどれか。
　１．順応が起こりやすい。
　２．環境の温度に影響される。
　３．温点は痛点より多い。
　４．求心性線維はＣ線維である。
　（解答３）
　（第２回　問題１５３）

問題１４６　灸による温熱刺激の受容・伝導について正しいのはどれか。
　１．熱刺激で開くイオンチャネルが関与する。
　２．Ⅱ群線維により伝導される。
　３．腹側脊髄視床路を上行する。
　４．温度感覚は順応が起こりにくい。
　（解答１）
　（第２２回　問題１５８）

問題１４７　灸による温熱刺激の受容・伝導について誤っているのはどれか。
　１．熱刺激で開くイオンチャネルが存在する。
　２．Ⅳ群線維によって伝導される。
　３．脊髄後角の侵害受容ニューロンヘ伝達する。
　４．熱痛情報は脊髄後側索を上行する。
　（解答４）
　（第２８回　問題１５５）

問題１４８　温度刺激に関して正しいのはどれか。
　１．２０～４０℃の間では皮膚温が高いほど閾値が高くなる。
　２．感覚の順応は起きにくい。
　３．熱刺激を受容するⅢ群線維がある。
　４．皮膚温が４５℃未満の熱刺激では神経性炎症は起こらない。
　（解答３）
　（解説自由神経終末はＡδとＣの２種の線維の神経終末で、Ａδ線維の自由神経終末は冷覚を受容するものと、鋭い機械的侵害刺激を受容するもの（高閾値機械受容器）と教科書にはある。しかし最近の研究では、Ａδ線維の神経終末の細かい分類としてＴＲＰＶ２というイオンチャネルを持つ自由神経終末があり、これは５２℃以上の温度刺激にのみ反応する高閾値熱侵害受容器と考えられている。
　（第２５回　問題１５６）

問題１４９　温度受容器はどれか。
　１．自由神経終末
　２．メルケル盤
　３．パチニ小体
　４．マイスナー小体
　（解答１）
　（第２回　問題１５６）

問題１５０　温熱刺激の受容にかかわるのはどれか。
　１．メルケル盤
　２．自由神経終末
　３．ルフィニ終末
　４．パチニ小体
　（解答２）
　（第１６回　問題１５９）

問題１５１　温熱感覚を伝える求心性線維はどれか。
　１．Ⅰａ線維
　２．Ⅰｂ線維
　３．Ⅱ群線維
　４．Ⅳ群線維
　（解答４）
　（第３回　問題１５４）

問題１５２　透熱灸による熱痛覚を伝導する求心性神経はどれか。
　１．Ⅰａ群線維
　２．Ｉｂ群線維
　３．Ⅱ群線維
　４．Ⅳ群線維
　（解答４）
　（第１９回　問題１５５）

問題１５３　熱痛刺激情報を二次ニューロンへ伝達するのはどれか。
　１．グルタミン酸
　２．サブスタンスＰ
　３．アセチルコリン
　４．セロトニン
　（解答２）
　（第１６回　問題１５７）

問題１５４　透熱灸刺激の脊髄内伝達に関与する物質はどれか。
　１．エンドルフィン
　２．サブスタンスＰ
　３．ノルアドレナリン
　４．アセチルコリン
　（解答２）
　（第１９回　問題１５６）

問題１５５　温灸に反応する受容器はどれか。
　１．自由神経終末
　２．パチニ小体
　３．マイスナー小体
　４．ルフィニ終末
　（解答１）
　（第４回　問題１５５）

問題１５６　温灸刺激について正しい記述はどれか。
　１．受容器はマイスナー小体である。
　２．順応しにくい。
　３．Ａβ線維により伝達される。
　４．フレアーを生じる。
　（解答４）
　（第２１回　問題１５６）

問題１５７　透熱灸の感覚を伝える神経線維はどれか。
　１．ＡβとＢ
　２．ＡγとＣ
　３．ＡδとＣ
　４．ＢとＣ
　（解答３）
　（第４回　問題１６０）

問題１５８　棒灸による温熱刺激の伝導速度はどれか。
　１．１～１５ｍ／ｓｅｃ
　２．２０～４０ｍ／ｓｅｃ
　３．５０～８０ｍ／ｓｅｃ
　４．９０～１００ｍ／ｓｅｃ
　（解答１）
　（第４回　問題１５９）

問題１５９　灸刺激の伝導路に関与しないのはどれか。
　１．視床
　２．脳幹網様体
　３．後索核
　４．Ｃ線維
　（解答３）
　（第１４回　問題１５６）

問題１６０　灸刺激の伝導に関与するのはどれか。
　１．Ⅱ群線維
　２．脊髄後角
　３．後索核
　４．赤核
　（解答２）
　（第２４回　問題１５７）

問題１６１　灸の熱刺激を伝える脊髄視床路が通る部位はどれか。
　１．側索
　２．後索
　３．前角
　４．側角
　（解答１）
　（第６回　問題１５８）

問題１６２　透熱灸による熱痛覚を伝える伝導路はどれか。
　１．後索路
　２．外側脊髄視床路
　３．腹側脊髄視床路
　４．内側毛帯路
　（解答２）
　（第１８回　問題１５７）

問題１６３　灸刺激の伝導路に関与するのはどれか。
　１．後索核
　２．延髄網様体
　３．内側毛帯
　４．腹側脊髄視床路
　（解答２）
　（第２０回　問題１５６）

問題１６４　知熱灸の熱刺激の伝達に関係するのはどれか。
　１．錐体路
　２．外側脊髄視床路
　３．腹側脊髄視床路
　４．後索路
　（解答２）
　（第２１回　問題１５７）

問題１６５　温度感覚について正しい記述はどれか。
　１．受容器はルフィニ終末（小体）である。
　２．順応しない。
　３．伝導路は後索路である。
　４．５０℃では痛覚を伴う。
　（解答４）
　（第７回　問題１５８）

問題１６６　温覚に関する記述で正しいのはどれか。
　１．温受容器は５０℃付近で最も強く反応する。
　２．温受容器の形態は自由神経終末である。
　３．Ⅱ群線維によって伝導される。
　４．温受容器は順応しない。
　（解答２）
　（第１４回　問題１５７）

問題１６７　熱痛覚を引き起こす閾値はどれか。
　１．４０℃
　２．４５℃
　３．５０℃
　４．５５℃
　（解答２）
　（第１５回　問題１５６）

問題１６８　透熱灸による熱痛覚を伝える神経線維はどれか。
　１．Ａα線維
　２．Ａβ線維
　３．Ｂ線維
　４．Ｃ線維
　（解答４）
　（第９回　問題１５８）

問題１６９　足三里穴に施灸して胃の機能が改善したとき、関与したと考えられる反射はどれか。
　１．軸索反射
　２．深部反射
　３．内臓－体性反射
　４．体性－自律神経反射
　（解答４）
　（第２２回　問題１５９）

問題１７０　施灸による体性－内臓反射の遠心路を構成する神経線維で正しいのはどれか。
　１．Ｃ線維
　２．Ａδ線維
　３．Ａβ線維
　４．Ａα線維
　（解答１）
　（第１０回　問題１５９）

問題１７１　施灸による紅斑形成に最も関連の強い神経線維はどれか。
　１．Ａβ
　２．Ａδ
　３．Ｂ
　４．Ｃ
　（解答４）
　（第１３回　問題１５７）

問題１７２　灸刺激情報の伝達に関与しないのはどれか。
　１．Ｃ線維
　２．脊髄後角
　３．延髄オリーブ核
　４．脳幹網様体
　（解答３）
　（第１５回　問題１５７）

問題１７３　内因性オピオイドとナロキソンとが結合する受容体はどれか。
　１．ヒスタミン受容体
　２．モルヒネ受容体
　３．ドパミン受容体
　４．セロトニン受容体
　（解答２）
　（第９回　問題１５９）

問題１７４　ストレス蛋白質について正しいのはどれか。
　１．温熱刺激で産生される。
　２．神経伝達物質の一種である。
　３．オピオイド受容体と結合する。
　４．サブスタンスＰの産生にかかわる。
　（解答１）
　（第１６回　問題１６０）

問題１７５　施灸により蛋白質の変性が起き始める温度はどれか。
　１．４５℃
　２．６０℃
　３．７５℃
　４．１００℃
　（解答１）
　（第２３回　問題１５６）

第５章　灸の一般治効理論

問題１７６　灸法で皮膚面温度が最も低いのはどれか。
　１．焦灼灸
　２．知熱灸
　３．透熱灸
　４．打膿灸
　（解答２）
　（第５回　問題１５５）

問題１７７　熱により組織の破壊が起こり始める皮膚温はどれか。
　１．３０℃
　２．４０℃
　３．５０℃
　４．６０℃
　（解答３）
　（第５回　問題１５６）

問題１７８　次の文で示す状況は火傷の第何度か。
「施灸時に紅班と腫脹とがわずかに見られ、疼痛を訴えたが痕跡を残さず治癒した。」
　１．第４度
　２．第３度
　３．第２度
　４．第１度
　（解答４）
　（第２回　問題１５７）

問題１７９　次の文で示す状況はどの熱傷深達度に該当するか。
「施灸後に局所の発赤とわずかな痛みがある。」
　１．Ⅰ度熱傷
　２．浅達性Ⅱ度熱傷
　３．深達性Ⅱ度熱傷
　４．Ⅲ度熱傷
　（解答１）
　（第２１回　問題１５３）

問題１８０　施灸による水疱はどれか。
　１．変質性炎
　２．滲出性炎
　３．増殖性炎
　４．特異性炎
　（解答２）
　（第１３回　問題１５５）

問題１８１　施灸後に水疱を残す程度の火傷はどれか。
　１．第１度
　２．第２度
　３．第３度
　４．第４度
　（解答２）
　（第４回　問題１５１）

問題１８２　無痕灸による局所炎症反応でみられるのはどれか。
　１．血管透過性低下
　２．血流量増加
　３．組織の変性
　４．白血球数減少
　（解答２）
　（第２２回　問題１６０）

問題１８３　有痕灸の心血管系に及ぼす影響で正しいのはどれか。
　１．皮膚血管は一過性に拡張したのち収縮する。
　２．皮膚血管は一過性に収縮したのち拡張する。
　３．心臓の収縮力は減退する。
　４．血圧は最初から低下する。
　（解答２）
　（第１回　問題１５３）

問題１８４　施灸による火傷の反応として、適切でないのはどれか。
　１．血管拡張物質の遊離
　２．内因性発痛物資の産生
　３．侵害受容器の興奮性の減弱
　４．幼若白血球の増加
　（解答３）
　（第４回　問題１５６）

問題１８５　透熱灸刺激によって生じる局所炎症反応の際に起こるのはどれか。
　１．ヒスタミンの分解
　２．痛覚過敏
　３．虚血
　４．血管透過性の低下
　（解答２）
　（第２０回　問題１５７）

問題１８６　施灸直後の反応でみられないのはどれか。
　１．ヒスタミン放出
　２．白血球増多
　３．赤血球増多
　４．ＣＧＲＰ放出
　（解答３）
　（第２０回　問題１５８）

問題１８７　侵害刺激となる温度は約何度以上か。
　１．４０℃
　２．４５℃
　３．５５℃
　４．６０℃
　（解答２）
　（第１回　問題１５５）

問題１８８　施灸の火傷による局所反応として誤っているのはどれか。
　１．血管拡張性物質の遊離
　２．血管透過性の亢進
　３．内因性発痛物質の遊離
　４．浸潤白血球の減少
　（解答４）
　（第１回　問題１６０）

問題１８９　施灸の火傷により局所で産生される物質はどれか。
　１．エピネフリン
　２．ヒスタミン
　３．エンドルフィン
　４．サイロキシン
　（解答２）
　（第３回　問題１５３）

問題１９０　施灸部位の細胞破壊に伴ってアラキドン酸から産生されるのはどれか。
　１．プロスタグランジン
　２．ヒスタミン
　３．セロトニン
　４．ブラジキニン
　（解答１）
　（第１２回　問題１５７）

問題１９１　施灸によりアラキドン酸から産生される物質が引き起こす作用はどれか。
　１．血管を収縮する。
　２．心拍数を減少する。
　３．血栓の発生を防止する。
　４．発痛物質の作用を増強する。
　（解答１又は３又は４）
　（第２６回　問題１５９）

問題１９２　透熱灸施灸により生成されるアラキドン酸代謝産物はどれか。
　１．プロスタグランジン
　２．サブスタンスP
　３．CGRP
　４．ヒスタミン
　（解答１）
　（第２７回　問題１５７）

問題１９３　血管の透過性亢進作用をもつ物質はどれか。
　１．セロトニン
　２．血管作動性腸ペプチド
　３．カルシトニン遺伝子関連ペプチド
　４．サブスタンスＰ
　（解答１又は３又は４）
　（第２１回　問題１５８）

問題１９４　透熱灸により好中球の遊走性を最も高めるのはどれか。
　１．ロイコトリエンＢ４
　２．ブラジキニン
　３．プロスタグランジンＥ２
　４．ヒスタミン
　（解答１）
　（解説ロイコトリエンのロイコは、白血球＝リウコサイト（ｌｅｕｋｏｃｙｔｅ）に由来している。他の選択枝は何れも局所における発痛物質として働き、血管拡張や血管透過性亢進を起こし炎症反応に関わるが、白血球の遊走についてはあまり関わらない。）
　（第２３回　問題１６０）

問題１９５　有痕灸の施灸局所で起こらない現象はどれか。
　１．蛋白質の変性
　２．ブラジキニンの産生
　３．血管透過性の亢進
　４．内因性鎮痛物質の産生
　（解答４）
　（第８回　問題１５７）

問題１９６　透熱灸で施灸局所辺縁にみられないのはどれか。
　１．リンパ管の閉塞
　２．血管透過性の亢進
　３．疼痛
　４．皮膚の紅斑
　（解答１）
　（第１２回　問題１５８）

問題１９７　透熱灸刺激では起こらない鎮痛機序はどれか。
　１．下行性痛覚抑制系
　２．広汎性侵害抑制調節
　３．ゲートコントロール説に基づく鎮痛系
　４．血流改善による発痛物質の洗い流しに基づく鎮痛
　（解答３）
　（第２６回　問題１６０）

問題１９８　米粒大の艾€€の連続施灸で最初に出現する局所の変化はどれか。
　１．発赤
　２．水疱
　３．痂皮
　４．潰瘍
　（解答１）
　（第１０回　問題１５７）

問題１９９　施灸直後から増加する血液成分はどれか。
　１．白血球
　２．赤血球
　３．コレステロール
　４．アルブミン
　（解答１）
　（第８回　問題１５５）

問題２００　透熱灸の局所に起こる反応として適切でないのはどれか。
　１．発痛物質の産生
　２．血管の拡張
　３．血管透過性の亢進
　４．白血球遊走因子の減少
　（解答４）
　（第３回　問題１５６）

問題２０１　施灸により最初に起こる現象はどれか。
　１．内因性発痛物質の産生
　２．血液凝固時間の短縮
　３．白血球の増加
　４．Ｃ線維の興奮
　（解答４）
　（第５回　問題１５７）

問題２０２　透熱灸によって一番早く起こる現象はどれか。
　１．フレアー現象
　２．脊髄後角細胞の興奮
　３．交感神経活動の亢進
　４．侵害受容器の興奮
　（解答４）
　（解説フレア現象とは、軸索反射によって皮膚血管が拡張する現象をいう。）
　（第１５回　問題１５８）

問題２０３　施灸によるフレアー現象に関与しないのはどれか。
　１．ＣＧＲＰ
　２．Ⅳ群線維
　３．受容器
　４．広作動域ニューロン
　（解答４）
　（解説広作動域ニューロンは脊髄後角にあるニューロンなので軸索反射には関係しない。）
　（第１７回　問題１５７）

問題２０４　透熱灸後のフレアー現象の機序となる反射はどれか。
　１．伸張反射
　２．軸索反射
　３．逃避反射
　４．立毛反射
　（解答２）
　（第１９回　問題１５７）

問題２０５　温筒灸を行った際に、第Ⅱ度熱傷予防のため、艾を取り除く目安はどれか。
　１．フレアが出始めた時点
　２．温かさを感じ始めた時点
　３．ヒリヒリとした熱さを感じ始めた時点
　４．我慢することができなくなった時点
　（解答３）
　（第２６回　問題１５３）

問題２０６　ラットの背部への施灸において同一脊髄レベルでの神経損傷により軸索反射が消失するのはどれか。
　１．脊髄神経を脊髄神経節の末梢側で切断
　２．脊髄神経前根を切断
　３．交感神経を灰白交通枝で切断
　４．脊髄後角を破壊
　（解答１）
　（第２４回　問題１５８）

問題２０７　施灸局所の血流増加に関与するのはどれか。
　１．軸索反射
　２．広汎性侵害抑制調節
　３．交感神経－アドレナリン系
　４．圧受容器反射
　（解答１）
　（第２５回　問題１５８）

問題２０８　広汎性侵害抑制性調節(DNIC)が最も関与するのはどれか。
　１．合谷に透熱灸を行い歯痛が緩和した。
　２．足三里に七分灸を行い胃痛が緩和した。
　３．大腸兪にショウガ灸を行い腰痛が改善した。
　４．梁丘に温筒灸を行い膝痛が改善した。
　（解答１）
　（第２８回　問題１５９）

問題２０９　灸刺激による生体反応として正しい記述はどれか。
　１．皮膚の血管が持続的に収縮する。
　２．白血球数が減少する。
　３．血圧が一過性に上昇する。
　４．γグロブリンが減少する。
　（解答３）
　（第６回　問題１５７）

問題２１０　透熱灸による局所炎症の発現に関与しないのはどれか。
　１．ブラジキニン
　２．プロスタグランジン
　３．ヒスタミン
　４．クレアチンリン酸
　（解答４）
　（第１４回　問題１５８）

問題２１１　透熱灸によるヒスタミンの分泌に直接関与するのはどれか。
　１．好中球
　２．形質細胞
　３．肥満細胞
　４．マクロファージ
　（解答３）
　（第２６回　問題１５８）

問題２１２　透熱灸の施灸局所で発痛を増強するのはどれか。
　１．ヒスタミン
　２．ブラジキニン
　３．CGRP
　４．プロスタグランジン
　（解答１，４）
　（第２８回　問題１５７）

問題２１３　灸施術による局所炎症反応に関与するのはどれか。
　１．プロスタグランジン
　２．サイロキシン
　３．トリプシン
　４．ダイノルフィン
　（解答１）
　（第１９回　問題１５８）

問題２１４　ブラジキニンの発痛作用を増強させるのはどれか。
　１．ＣＧＲＰ
　２．エンケファリン
　３．サブスタンスＰ
　４．プロスタグランジン
　（解答４）
　（第２４回　問題１５９）

問題２１５　透熱灸でマスト細胞から放出される物質による現象はどれか。
　１．血管収縮
　２．血管透過性の亢進
　３．ポリモーダル受容器の抑制
　４．心拍数減少
　（解答２）
　（第１５回　問題１５５）

問題２１６　施灸局所の肥満細胞から放出される血管透過性亢進物質はどれか。
　１．IgE
　２．補体
　３．ヒスタミン
　４．ブラジキニン
　（解答３）
　（第２８回　問題１５８）

問題２１７　透熱灸による生体反応で誤っているのはどれか。
　１．血管透過性の亢進
　２．マスト細胞の活性化
　３．血液凝固時間の短縮
　４．マクロファージ貪食能の低下
　（解答４）
　（第１８回　問題１５９）

問題２１８　施灸後早期に貪食能の活性が亢進すると考えられるのはどれか。
　１．T細胞
　２．好中球
　３．線維芽細胞
　４．マクロファージ
　（解答２）
　（第２８回　問題１６０）

問題２１９　透熱灸による生体反応でないのはどれか。
　１．Ｃ線維の興奮
　２．血管透過性の亢進
　３．クラウゼ小体の興奮
　４．マスト細胞の活性化
　（解答３）
　（第１７回　問題１５８）

問題２２０　透熱灸による局所炎症反応で正しいのはどれか。
　１．皮膚血流量減少
　２．血管透過性抑制
　３．血小板凝集能亢進
　４．マスト細胞活性抑制
　（解答３）
　（第２７回　問題１５８）

問題２２１　打膿灸による炎症の発生に関与しないのはどれか。
　１．ブラジキニン
　２．ヒスタミン
　３．プロスタグランジン
　４．β－リポトロピン
　（解答４）
　（第１０回　問題１５８）

問題２２２　打膿灸の施灸局所で起こらない現象はどれか。
　１．カプサイシンの産生
　２．サイトカインの産生
　３．好中球の浸潤
　４．蛋白質の変性
　（解答１）
　（第１６回　問題１５８）

問題２２３　透熱灸の施灸局所に起こる反応で正しいのはどれか。
　１．痛覚過敏はセロトニンにより起こる。
　２．痒みはノルアドレナリンの作用による。
　３．フレアは脊髄反射により起こる。
　４．局所膨隆は血漿漏出により起こる。
　（解答１、４）
　（第２５回　問題１５９）

問題２２４　灸刺激が下垂体－副腎皮質系に影響を及ぼした場合に変化するのはどれか。
　１．インスリン
　２．アドレナリン
　３．カルシトニン
　４．ＡＣＴＨ
　（解答４）
　（第８回　問題１５６）

問題２２５　灸施術の防衛作用に関係するとされているのはどれか。
　１．網内系
　２．脳幹網様体賦活系
　３．大脳辺縁系
　４．下行性抑制系
　（解答１）
　（第９回　問題１５６）

問題２２６　灸施術の防御作用に関係するのはどれか。
　１．細網内皮系
　２．脳幹網様体賦活系
　３．大脳辺縁系
　４．下行性抑制系
　（解答１）
　（第１９回　問題１５９）

問題２２７　灸治療による微小炎症で免疫系を活性化するための抗原提示をするのはどれか。
　１．樹状細胞
　２．サプレッサーＴ細胞
　３．Ｂ細胞
　４．ヘルパーＴ細胞
　（解答１）
　（第１４回　問題１５６）

問題２２８　灸刺激の作用で正しいのはどれか。
　１．白血球数の増加
　２．赤血球数の減少
　３．血液凝固時間の延長
　４．血小板数の減少
　（解答１）
　（第９回　問題１５７）

問題２２９　透熱灸による血液凝固・線維素溶解系の亢進に関与しないのはどれか。
　１．プラスミン
　２．サブスタンスＰ
　３．プロトロンビン
　４．カルシウム
　（解答２）
　（第１４回　問題１５９）

問題２３０　温度覚について正しいのはどれか。
　１．温受容器の形態は特定の受容器構造をもつ。
　２．熱刺激による興奮はⅡ群線維によって伝達される。
　３．２次求心性ニューロンの細胞体は延髄の後索核にある。
　４．右下肢の熱刺激の興奮は左の大脳皮質の体性感覚野に伝わる。
　（解答４）
　（第２６回　問題１５７）

問題２３１　棒灸について正しい記述はどれか。
　１．化学的刺激として作用する。
　２．火傷に伴う組織損傷が起こる。
　３．受容器は自由神経終末である。
　４．求心性神経はＡα線維である。
　（解答３）
　（第５回　問題１５４）

問題２３２　灸頭鍼について、誤っている記述はどれか。
　１．温熱刺激と機械刺激とが加わる。
　２．温熱刺激は主として輻射による。
　３．温熱刺激は主として鍼体を伝導する。
　４．艾は、指頭大のものを用いる。
　（解答３）
　（第４回　問題１５３）

問題２３３　施灸局所で産生されないのはどれか。
　１．キニン類
　２．ヒスタミン
　３．プロスタグランジン
　４．糖質コルチコイド
　（解答４）
　（第９回　問題１６０）

問題２３４　施灸後にサイトカインを産生しないのはどれか。
　１．赤血球
　２．リンパ球
　３．好中球
　４．マクロファージ
　（解答１）
　（第１５回　問題１６０）

第６章　灸の特殊治効理論

問題２３５　痛みの悪循環を改善する施灸の目的として適切でないのはどれか。
　１．組織血流量の増加
　２．軸索反射の出現
　３．発痛物質の排除
　４．交感神経の興奮
　（解答４）
　（第１３回　問題１５８）

問題２３６　施灸により局所の鎮痛に作用するのはどれか。
　１．交感神経活動の亢進
　２．ストレス蛋白質の産生
　３．皮膚血流の増加
　４．筋収縮
　（解答３）
　（第２３回　問題１５７）

問題２３７　誤っているのはどれか。
　１．圧受容器反射による血圧の調整は内臓ー体性反射である。
　２．体制感覚神経を求心路として自律神経を遠心路とする反射を体制ー内臓反射という。
　３．食物が胃に入った時に起こる胃の反射性弛緩は内臓ー内臓反射の１例である。
　４．体温調節反射には体制ー内臓反射の例がみられる。
　（解答１）
　（第１回　問題１５１）

問題２３８　ヘッド帯の出現に関係する反射はどれか。
　１．内臓－運動反射
　２．内臓－知覚反射
　３．内臓－自律神経反射
　４．内臓－内臓反射
　（解答２）
　（第２回　問題１５５）

問題２３９　関連痛に関与しないのはどれか。
　１．内臓性求心路
　２．体性求心路
　３．脊髄前角細胞
　４．脊髄後角細胞
　（解答３）
　（第３回　問題１５５）

問題２４０　ヘッド帯の出現に関与する反射はどれか。
　１．内臓－知覚反射
　２．内臓－運動反射
　３．内臓－栄養反射
　４．内臓－自律神経反射
　（解答１）
　（第５回　問題１５９）

問題２４１　第１２胸神経から第２腰神経の皮膚分節領域に関連痛が現れる臓器はどれか。
　１．心臓
　２．肝臓
　３．胆嚢
　４．腎臓
　（解答４）
　（第２６回　問題１５６）

問題２４２　関連痛に直接関与しないのはどれか。
　１．侵害受容器
　２．広作動域ニューロン
　３．Ⅰb群求心性線維
　４．外側脊髄視床路
　（解答３）
　(解説：広作動域ニューロンはＣ線維の興奮を伝える神経細胞で、サブスタンスＰやグルタミン酸などの興奮物質で伝わる。そのほか侵害受容器、外側脊髄視床路は痛覚に関係する。Ⅰｂ群求心性線維は、腱受容器に関係ある神経なので、関連痛には関与しない。）
　（第２７回　問題１５５）

問題２４３　熱刺激による副腎のカテコールアミン分泌に関与するのはどれか。
　１．骨盤神経
　２．交感神経
　３．ＡＣＴＨ
　４．糖質コルチコイド
　（解答２）
　（第１１回　問題１５９）

問題２４４　施灸時に血圧上昇をきたす反射の遠心路はどれか。
　１．感覚神経
　２．運動神経
　３．交感神経
　４．副交感神経
　（解答３）
　（第２１回　問題１５９）

問題２４５　透熱灸によって誘発される反射はどれか。
　１．体性自律反射
　２．圧反射
　３．伸張反射
　４．へーリング・ブロイエル反射
　（解答１）
　（第１３回　問題１５９）

問題２４６　施灸部の血管拡張に関与するのはどれか。
　１．伸張反射
　２．立毛反射
　３．逃避反射
　４．軸索反射
　（解答４）
　（第５回　問題１５８）

問題２４７　灸刺激による末梢血管収縮の機序に関与するのはどれか。
　１．ＣＧＲＰ
　２．一酸化窒素
　３．サブスタンスＰ
　４．ノルアドレナリン
　（解答４）
　（第１８回　問題１５８）

問題２４８　施灸局所の血行促進に関与するのはどれか。
　１．γ－アミノ酪酸
　２．サブスタンスＰ
　３．アンジオテンシンＩＩ
　４．ノルアドレナリン
　（解答２）
　（第１１回　問題１５７）

問題２４９　体幹部への灸刺激による交感神経α受容体を介する反応はどれか。
　１．気管支平滑筋の弛緩
　２．皮膚血管の拡張
　３．胃の蠕動運動抑制
　４．心拍数の増加
　（解答２）
　（第１２回　問題１５９）

問題２５０　透熱灸刺激により誘発される反射はどれか。
　１．伸張反射
　２．体性内臓反射
　３．頚動脈洞反射
　４．肺迷走神経反射
　（解答２）
　（第６回　問題１５９）

問題２５１　施灸による体性－自律神経反射で交感神経活動の亢進反応でないのはどれか。
　１．皮脂の分泌亢進
　２．皮膚血管の収縮
　３．立毛筋の収縮
　４．心拍数の減少
　（解答４）
　（第１１回　問題１５８）

問題２５２　施灸による軸索反射で正しい記述はどれか。
　１．反射中枢は脊髄である。
　２．近傍の血管は収縮する。
　３．シナプスを経由しない。
　４．Ｂ線維の興奮による。
　（解答３）
　（第７回　問題１５９）

問題２５３　健康増進を目的とした灸施術の反応で適切でないのはどれか。
　１．交感神経－副腎髄質系の反応
　２．下垂体－副腎皮質系の反応
　３．免疫系の賦活
　４．レイリー現象
　（解答４）
　（第１２回　問題１６０）

問題２５４　胃の六ツ灸によって胃部不快感が改善するとして適切なのはどれか。
　１．内臓交感神経遠心性活動の亢進
　２．上頸神経節活動の亢進
　３．骨盤神経活動の亢進
　４．内臓求心性神経活動の亢進
　（解答１）
　（第１５回　問題１５９）

問題２５５　過敏性腸症候群における下痢に対して、脊髄性の自律神経反射を考慮して灸治療を行う場合、最も効果が期待できるのはどれか。
　１．合谷
　２．帰来
　３．足三里
　４．内庭
　（解答２）
　（第２５回　問題１５７）

問題２５６　デルマトームを考慮した体性-自律神経反射を利用して下痢の灸治療を行う場合、最も効果が期待できるのはどれか。
　１．梁門
　２．帰来
　３．脾兪
　４．足三里
　（解答２、３）
　（解説：関連痛の起こる部位について
　　肺：左首、両肩　　C2-C3　T2-T9
　　心臓：左胸部、左上肢    左C3-C4 T2-T8
　　胃：左季肋部、左背部    両(左)T6-T12
　　肝臓：右首、右肩    右C3-C4  T7-T10
　　胆嚢：右季肋部、右背部    T7-T11
　　腎臓：左腰部から左腹部(左の場合)
　　虫垂：右腰部から右下腹部
　　尿管：左下腹部(左の場合)
　　腸：T9-T12
　　腎：T12-L1
　　子宮：T10-L1
　　前立腺：T10-T12,S1-S3
　　第25回の同様の問題で帰来が解答になっている。デルマトームから考えると帰来と脾兪の重複解答と考えられる。）
　（第２８回　問題１５６）

問題２５７　エアポケット現象と関連の深いのはどれか。
　１．良導点
　２．圧診点
　３．撮診点
　４．丘疹点
　（解答２）
　（第８回　問題１５８）

第７章　関連学説

問題２５８　ホメオスタシスについて適切な記述はどれか。
　１．交感神経は関与しない。
　２．レイリーが提唱した。
　３．ネガティブフィードバックにより調節される。
　４．緊急反応時にはアドレナリン分泌が抑制される。
　（解答３）
　（第１７回　問題１５９）

問題２５９　「生体の内部環境は適当な制御機構が働いて、ほぼ一定に維持されている」と定義されるのはどれか。
　１．ホメオスタシス
　２．圧自律神経反射
　３．汎適応症候群
　４．サイバネティックス
　（解答１）
　（第２５回　問題１６０）

問題２６０　関連学説について正しい組合せはどれか。
　１．レイリー現象　ーー　障害部位は限局性
　２．緊急反応　ーー　アドレナリン分泌
　３．サイバネティクス　ーー　内部環境の恒常性
　４．ストレス学説　ーー　副腎皮質の萎縮
　（解答２）
　（第１９回　問題１６０）

問題２６１　学説と創始者との組合せで、正しいのはどれか。
　１．サイバネティックスの学説　ーー　セリエ
　２．ホメオスターシスの学説　ーー　キャノン
　３．ストレス学説　ーー　ベルナール
　４．過剰刺激症侯群の学説　ーー　ウイナー
　（解答２）
　（第４回　問題１５８）

問題２６２　生体のフィードバック機構を説明した学説はどれか。
　１．サイバネティックス
　２．汎適応症候群
　３．条件反射
　４．過剰刺激症候群
　（解答１）
　（第８回　問題１６０）

問題２６３　出力の一部を入力部に戻すことで自動制御を行うという学説はどれか。
　１．サイバネティックス
　２．ストレス学説
　３．ホメオスタシス
　４．レイリー現象
　（解答１）
　（第２１回　問題１６０）

問題２６４　サイバネティックスの学説で提唱されたのはどれか。
　１．レニン・アンジオテンシン系
　２．交感神経－副腎皮質系
　３．内因性鎮痛機構
　４．フィードバック機構
　（解答４）
　（第１８回　問題１６０）

問題２６５　足三里へ多壮灸をした後、患者がすぐに全身倦怠感を訴えた。この原因を説明するのに適切なのはどれか。
　１．サイバネティックス
　２．ストレス学説
　３．レイリー現象
　４．圧自律神経反射
　（解答３）
　（第２７回　問題１６０）

問題２６６　ストレスに対する生体反応の指標で適切な物質はどれか。
　１．尿素
　２．クレアチニン
　３．コルチコイド
　４．ウロビリノゲン
　（解答３）
　（第５回　問題１６０）

問題２６７　ストレス学説でいう交絡感作期に該当するのはどれか。
　１．ショック期
　２．抗ショック期
　３．抵抗期
　４．疲憊期
　（解答３）
　（第６回　問題１６０）

問題２６８　ストレス学説に関する記述で誤っているのはどれか。
　１．ＡＣＴＨの分泌が増加する。
　２．汎適応症候群の学説である。
　３．胃潰瘍の治癒を促進する。
　４．胸腺やリンパ器官は萎縮する。
　（解答３）
　（第１１回　問題１６０）

問題２６９　セリエのストレス学説に関する事項はどれか。
　１．条件反射
　２．警告反応期
　３．反応の非恒常性
　４．発汗の減少
　（解答２）
　（第２０回　問題１６０）

問題２７０　レイリー現象で次に示す文に該当するのはどれか。
「過剰刺激であればいかなる種類の刺激でも障害が起こる。」
　１．非特異性
　２．非恒常性
　３．障害の拡散
　４．血管運動性の障害
　（解答１）
　（第７回　問題１６０）

問題２７１　過剰刺激を受けてレイリー現象を起こす神経系はどれか。
　１．運動神経
　２．感覚神経
　３．交感神経
　４．副交感神経
　（解答３）
　（第１０回　問題１６０）

問題２７２　内外各種の刺激に対して交感神経がすばやく反応するという説はどれか。
　１．ストレス学説
　２．過剰刺激症候群の学説
　３．サイバネティックスの学説
　４．ホメオスタシスの学説
　（解答４）
　（第１３回　問題１６０）

問題２７３　圧発汗反射では、側臥位のとき上になる半身の発汗はどうなるか。
　１．減少する。
　２．増加する。
　３．変化しない。
　４．一定しない。
　（解答２）
　（第１回　問題１５７）

問題２７４　圧自律神経反射に関与しないのはどれか。
　１．汗腺
　２．交感神経
　３．感覚神経
　４．運動神経
　（解答４）
　（第１７回　問題１６０）

問題２７５　内因性オピオイドの特徴について正しい記述はどれか。
　１．血液脳関門を通過することができる。
　２．βエンドルフィンは脊髄後角に多く含まれる。
　３．ナロキソンにより作用が増強する。
　４．体内では短時間で分解される。
　（解答４）
　（第２０回　問題１５９）

問題２７６　内因性オピオイドに含まれないのはどれか。
　１．エンケファリン
　２．βエンドルフィン
　３．サブスタンスＰ
　４．ダイノルフィン
　（解答３）
　（第２回　問題１５４）

問題２７７　内因性オピオイドに属さないのはどれか。
　１．エンドルフィン
　２．ノルアドレナリン
　３．ダイノルフィン
　４．エンケファリン
　（解答２）
　（第８回　問題１５９）

問題２７８　次の文について、問１、問２の問いに答えよ。
「４５歳の女性。両下腿に冷えを訴えて来院。愁訴を改善する目的で、両側の三陰交に半米粒大の透熱灸５壮の施術を行った。」　問１　目的とした治療的作用はどれか。
　１．防衛作用
　２．矯正作用
　３．鎮静作用
　４．誘導作用
　（解答４）
　（第２３回　問題１５８）

問題２７９　次の文について、問１、問２の問いに答えよ。
「４５歳の女性。両下腿に冷えを訴えて来院。愁訴を改善する目的で、両側の三陰交に半米粒大の透熱灸５壮の施術を行った。　問２　施灸部に生じた膨隆に関与するのはどれか。
　１．エンケファリン
　２．伸展受容器
　３．サブスタンスＰ
　４．高閾値機械受容器
　（解答３）
　（第２３回　問題１５９）

問題２８０　手足の冷えを改善する灸の治療的作用はどれか。
　１．鎮静作用
　２．防衛作用
　３．誘導作用
　４．矯正作用
　（解答３）
　（第２７回　問題１５９）